データの視覚化1:gplot:経時データ

axis1 minor=none order=14 to 34 by 4 label=(f=swiss h=1.2 angle=90 'Distance')
 width=4 value=(f=swiss h=1.2);
axis2 minor=none order=6 to 16 by 2 label=(f=swiss h=1.2 'Age in Years')
 width=4 value=(f=swiss h=1.2);
proc gplot data=my.growth;
 plot measure*age=idnr / vaxis=axis1 haxis=axis2 nolegend;
 symbol1 i=join v=none r=11 l=1;
 symbol2 i=join v=none r=16 l=3;
run;

上記は,医学統計のための線型混合モデル―SASによるアプローチ―に書かれているプログラムです。データの視覚化ってのはものすごく重要なんですが,実際のデータを扱う経験が少なかった私には,どうやらその能力が抜け落ちてるようで。そんなんじゃいかんと思い,そして会社はSASを使ってるからSASでのデータの視覚化,特に経時データに焦点をあてて勉強してみましょう,というコーナーです。
まず,axisはです。軸の設定をします。minorは小目盛り。ここではつけない(none)。orderは主目盛りを指定しています。labelは軸のラベルを統括。hはラベルの大きさ,angleは横書き文字の回転を指定します。アポストロフィで挟まれた文字がラベルとなります。labelのあとのwidthは軸の太さ。valueは目盛りの値を指定します。labelでもvalueでも出てくるfはfontのfで,swissフォントを指定しています。

axis1 minor=none order=14 to 34 by 4 label=(f=swiss h=1.2 angle=90 'Distance')
 width=4 value=(f=swiss h=1.2);

次はsymbol。iはinterpolの略。銭形のとっつぁんとの関係は露知らず。joinとすることで測定値を直線で結びます。vはvalueの略。測定値をどんな記号で表すかを指定します。rはrepeatの略。次回のsymbol定義まで,特定を繰り返す回数を指定します。この例では11名の女性の後に,16名の男性となるので,最初のsymbolであるsymbol1ではr=11,次のsymbol2ではr=16と指定しています。lはlineの略。1(直線)〜46(ちび2破ちび3破線)まで選べます。ちび2破ちび3破線は「ちびにはちびさんはせん」と呼びますが,実際そういう言葉があるかは知りません。

 symbol1 i=join v=none r=11 l=1;

これで,今回のプログラムの意味は分かるはず。私的にはclassごとの数を一々,r=と指定するよりも,このclass変数ごとに色分け,線分けしておいて〜ちゅうプログラムの方がいいなと思いました。ちなみにプログラムを見やすくするために,2バイト空白を用いています。そのままこぴぺでサブミットできるかはわかりませんのであしからず。

以下参照。
SAS v9.1.3 online document
http://support.sas.com/onlinedoc/913/
情報基盤センター(南館)でのSASの使い方@北海道大学
http://antlers.rd.dnc.ac.jp/~otsu/doc/sasIntro2003.pdf