一般化線形モデル入門

おススメの本を紹介しようシリーズ第1段です。シリーズと言ってますが,次が続くかは不明です。

この本はDobsonさんの"An Introduction to Generalized Linear Models 2nd."の訳本です。今年(2008年)の9月に出版された比較的,新しい本です。実は,Dobsonさんの第1版も訳本が出てまして,そちらの名前は「統計モデル入門―回帰モデルから一般化線形モデル」というものです。


思い出話をしましょうか。学生時代に一般化線形モデルに手を出したAくんが,「この本,記号のミスが多くて分かりづらい」と言っていたのが,前回の訳本「統計モデル入門」。そのため,あんまりいい印象を持たずに日々生活していたのですが,ちょいと前に,大きな本屋で,「あれ?この本なんだろ?」と手にとって,「あ〜,これ,悪名高かったあの本の続編か!」と思い,もうちょっとパラパラと読んでいくと,「あれ?むしろ,かなり骨太感のある本やん」となり,「この著者は分かってるなぁ(上から目線:笑)」とかなっちゃって,結局,すぐに買ってしまいました。

訳者序文から引用するに,

それまで別々の方法として理解していた各種の統計手法が,“一般化線形モデルの当てはめ”により同じ原理で説明できる

という点が,この本の素晴らしいところです。この本での講義を受けたかったなぁ。。。回帰分析,ロジスティック回帰,Cox回帰と,回帰,回帰で何が違うの?とか思ってる人,PROC GLMでなんで分散分析できるの?とか思ってる人,てかGENMODプロシジャ難しくね?とか思ってる人に,いいかもしれません。序文からさらに引用しますと,

学部上級生・大学院生・研究者・技術者のための中級〜上級のテキスト・参考書として最適である

と思います。まだ,2章くらいまでしか読んでないですが,ぼちぼちと読み進めていこうと思っています。


なお,下記,右側はDobsonさん第3版(in English)です。